臭い対策は必須!
初めてCo2レーザーでアクリルを加工したときに、あまりのケミカル臭で具合が悪くなった記憶がある。一応排気ファンがついた筐体だったのだが、それでも隙間から漏れるものだけでも嫌になるほどだった。また、革を加工したときは、たまたま外にいた隣人があまりの臭いに何事かと訪ねてきたこともあった。いかに臭い対策が必要かが分かるだろう。
それらのことを経験した後でダクトファンの強化や活性炭を使用し始めた結果、いくらかはましになったが、今度はランニングコストに悩まされることになる。なので、ほかの方法はないものか検討していこう。
消臭方法はなにがある?
活性炭以外はなにがあるのか、AIに聞いてみた。
レーザーカッターの排気を消臭するためには、以下の方法があります。
活性炭フィルター
活性炭フィルターは、排気ガス中の有機化合物を吸着して消臭するのに効果的です。多くの市販のエアフィルターには活性炭が含まれており、これを使うことで臭気を軽減できます。
HEPAフィルター
HEPAフィルターは微粒子を捕捉する能力が高く、特にレーザーカッターで発生する煙や細かい粉塵を除去するのに適しています。HEPAフィルターと活性炭フィルターを組み合わせて使うと、より効果的です。
オゾン発生器
オゾン発生器は、オゾンを生成して臭気の原因物質を酸化・分解します。ただし、オゾンは人体に有害であるため、使用には注意が必要です。オゾン発生器を使用する場合は、しっかりと換気を行い、無人の環境で使用するようにしましょう。
換気システムの改善
排気を室外に逃がすための換気システムを設置することも効果的です。強力な換気扇やダクトを使用して、排気を室外に排出することで、室内の臭気を軽減できます。
プラズマクリーナー
プラズマクリーナーは、プラズマを利用して臭気成分を分解する装置です。特に工業用の大規模な設備に適していますが、小型のものも市販されています。
市販の消臭剤
市販の消臭スプレーや消臭剤を使用することも一つの方法です。これらは手軽に使用できますが、排気システム自体を改善する方法ほど効果は高くない場合があります。
これらの方法を組み合わせて使用することで、レーザーカッターの排気臭を効果的に消臭することができます。
ChatGPT
HEPAフィルターもランニングコストという点で使えない。オゾン発生器は作動時に部屋にいられない上に有害なので論外。プラズマクリーナーは個人では買えない。換気システムの改善は意味がないし、消臭剤はターゲットとなる臭いに対する効果やコストの面で難しい。
水に溶かす
これはAIが言ったことではなく、わたしの友人が行っている方法。密閉タンク内の水中に排気を引き込み強力なブロワーなどでタンク内の空気を抜く。そうすると臭い成分は水に溶け、ブロワーによって空気だけが排出されるのだ。こう聞くとそれでいいじゃないかと思うだろうが、このシステムはとにかくうるさい。友人宅のように周り一面田んぼなら良いが、隣が数メートル先にあるような環境では難しい。
色々と検討したが、ランニングコストを掛けないのであれば、やはり目指すは水に溶かす方法だろう。ブロワーほどうるさくなく実現できる方法を探っていくことにする。
ミスト式の発見
空気清浄機の事を検索していると「水式空気清浄機」が引っかかった。数年前にコロナ対策で良く見かけたものだ。バケツなどに溜めた水へファンで風を吹き付けるというもので、これを利用したレーザーカッター用の作例もひとつ見つかった。水が跳ねるほどの風量があればどうにかなりそうだ。
さらに検索していくと「レーザー加工における有害物質の発生特性評価と環境対策(pdf)」というpdfが見つかった。真剣に読むと頭が痛くなるが、上記の水式空気清浄機で捕らえ切れなかったものをミストで捕らえた後で、水と空気に分離させるということだろう。なので、ミストノズルと、それなりに圧力がかけられるポンプ、ミストを分離させるものが必要か。
ミストノズルについては、ずいぶん前にエアロポニックをやったときの残りがある。エアロポニックの時はやる気のない水中ポンプだったためにミストというよりは圧の弱いシャワーだったが、このノズルでどうにかなるだろうか。
もっと水圧を上げる必要があるので水槽用のポンプではなく、ダイヤフラムポンプを探す。Amazonに安価なものがいくつもあるので、それを買う。問題は音だが、本体の大きさがブロワーよりだいぶ小さいので対策は簡単だと思われる。とはいえ、防音のための出費がかさむのは確実だ。
次に、ミストの分離ってなに?ってことで、「ミスト 分離」のキーワードで検索してみたら、日本エンジニアリングプロダクツ社のミストセパレーターのページを見つけた。いろんな方法があるが、どう考えてもワイヤーメッシュタイプが一番簡単だろう。ベーンタイプも素材を金属にこだわらなければいけそうだがめんどくさそうだ。
さらに「ミストエリミネーター メッシュ」で検索するとメッシュの拡大図を見つけられる。どうやらメッシュと聞いて思い浮かぶような縦横メッシュではなく、編み込まれたものらしい。おそらくソフト金網と言われるもので代用できそうな気がするので、これもAmazonで見つけた。
あと必要なものはベースになる容器や塩ビ管である。塩ビ管はそこらに売ってるし、容器は水槽の水換え用のプラスチックペールでどうにかなるかな。空気は漏れないようにしたいが圧をかけるわけではないので、またバスボンドが活躍しそう。
今回は文字ばかりだったが方針は決まったので、次回は組み立て。これで上手くいかなければ、水式空気清浄機パターンになるだろう。不安だ。
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