AliExpressで買った型を試す

レザークラフト

AliExpressとは

AliExpress(アリエクスプレス)とはアリババグループが運営している中国の海外向けECサイト。品数が膨大で見ているだけでも楽しいのだが、日本の法に触れるようなものや、粗悪品・偽物も混ざっているので購入には注意が必要。また、楽天のように無数のショップの集合体なのでショップ毎に対応もまちまちで何も言わずに発送キャンセルということもある。

魅力は品揃えと安さなのだが、中国から発送ということもあって届くまで時間が掛かったり、散々待った挙句に破損・偽物・低品質ということがあり得るので、完全に自己責任だ。Amazonでもマーケットプレイスの一部に質の悪い中国の業者が紛れ込んでいるが、まだAliExpressの方が購入者保護はましかもしれない。

また、支払いに関する不安がある場合はPaypalが使えるので、こちらの購入者保護も使えるだろう。

販売されている型

レザークラフト用の型というと紙製の物を思い浮かべるかもしれないが、AliExpressには紙、アクリル、刃が付いた抜き型が売られている。紙が一番安く、アクリルなら紙のように曲がることがない(割れる可能性はある)。抜き型ならば型を写して慎重に切るという手間がなくなるので、金額が気にならなければこれがいいだろう。今回はアクリル型をいくつか購入したので、それらを試作していきたいと思う。

シンプルな財布の型

最近はスマホ決済ばかりで財布を持たずとも生活ができるようになってきた。しかし、いざというときのために現金やカード類は必要なので、その両方を持ち歩くための財布の型を購入した。正直、型を買うほどのものではないが、たった数百円で自分で作る手間がなくなるなら安いものだ。

購入した型の写真

パーツは3つだけ。カード入れが2つあるが、ひとつは微妙なマチがつくように上半分が斜めになっているいる。ほんとうに微妙だ。しかもX2と書いてある。ボディ部分はX1なので1枚切り出すということだろう。ということはカード入れは2枚ずつ必要ということか。

商品ページからの画像

これはAliExpressから持ってきたイメージだけど、どう見てもカード入れは2つだし、薄い革を張り合わせている様子はない。謎である。1枚ずつ切り出すことにしよう。

今回は革を半裁で買った時の使い辛い余りの部分と、もう使わないであろうという色の糸で縫うことにする。奇妙な組み合わせに見えるかもしれないが気にしないで欲しい。

切り出したカード入れ部分の革

カード入れを切り出した。ところで、レザークラフトをやる時には刃物が必要なのだが、個人的には切れればなんでもいいと考えている。必要な時は革包丁を使うが、それ以外なら普通のカッターやデザインナイフ、ロータリーカッターや直線用ならペーパーカッターでもいい。自分が使いやすいものが一番だろう。

全て切り出して貼り付け準備

今回はボディ部分には羊吟を裏革として貼ってある。字の通り羊の革で厚さは0.3mmだ。紙幣が当たる部分は滑りを良くしたいし、この部分は使っているうちに毛羽立って来ることもある。試作なので必要ないと思ったが、初めて買った接着剤を使ってみたかったという理由もあった。この接着剤が思ったより粘度があって使い辛かったので次回からは薄める必要がありそうだ。

完成!

完成した財布

勢いあまっておかしなところに目打ちが入ってしまったが試作なので気にしない。ただ切って縫っただけなのでほかの処理はしていないが、この財布のサイズ感や容量が分かった。向かって左のカード入れはマチがなくキャッシュカードなどが4枚、右は6枚ほど入るがバネホックが閉まるかどうかギリギリなので5枚にしておいたほうが良さそうなので、計9枚のカードが入る。この枚数は紙幣の出し入れのしやすさにも関わってくるので程々にしておいたほうがいいかも。とはいえ、クレジットやキャッシュカード、免許証など必要なものは全て入るだろう。また、左に4枚入るならいくらか危険だが右には小銭を入れてもよさそうだ。

ということで今回はここまで。他の型の試作も進めていきたいが、基本的に中国製の型は説明がないのでパーツが増えるごとに組み立て難易度が増す。どことどこを貼り合わせるのかなどと考えながら作業はしたくないものだが、これを楽しみとしないとやってられないのである。

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